肺がんと病院

病院の見分け方の一例

肺がんは死亡率の高い疾病であるだけに、肺がんに強く、確かな治療を受けることが期待できる病院と巡り会えるかどうかは、文字通り“生死に関わる問題”であるといえるかもしれません。 では、肺がんに強い病院かどうかは、どのように見分ければよいでしょうか。


例えばインターネットなどを見れば、“肺がんに強い病院”や“肺がんの名医”などがさまざまに紹介されていますから、それらの情報を利用するのもよいでしょう。


また、多くの病院では治療実績などを積極的に公開していますから、ぜひ参考にしていただきたいと思います。ただ、肺がんには外科・放射線・化学・レーザーなどさまざまな療法があったり、“○○の場合の○○生存率は……”といった、専門知識がないと、その意味がよく分からないようなデータが並んでいる場合も少なくありません。 ある病院が肺がんに強い病院かどうか、簡便に分かるような方法はないのでしょうか?


それには、例えば、肺がんの手術件数に着目してみるのも一案かもしれません。 というのも、かつて日本胸部外科学会が発表した、肺がんの手術件数と死亡率との相関関係を示すデータよれば、手術件数が1年間に10件未満の病院での早期死亡率は1.6%であったのに対して、年間150件以上の手術を実施している病院の早期死亡率は0.3%であった、とのこと。ここから、大まかに、肺がん手術の実施件数が多い病院ほど治療成績が良好である、と考えることができそうです。


ちなみに、やはり日本胸部外科学会の調査によれば、2007年度の治療実績において、全国約400の病院・施設から回答を得たアンケートにおいて、肺がんの1年間の手術件数は平均56件、100件以上の手術を行った施設は52あり、これは回答を寄せた施設全体の13%に当たるそうです。