肺がんの治療

肺がんの化学療法

化学療法は抗がん剤を注射や点滴、まれには内服することでがん細胞を殺すことを目的とした治療法です。 通常、体内に投与された抗がん剤は、血流に乗って全身に配られ、肺はもちろん、肺以外に拡がったがん細胞にも効果を発揮します。この特徴から、外科療法・放射線療法が局所治療と呼ばれるのに対し、化学療法は全身治療と呼ばれます。


抗がん剤は、現在80種類以上もあり、1種類のみで用いる場合もありますが(単剤療法)、2種類以上の抗がん剤を組み合わせて用いる場合もあり(併用療法)、がんの種類や状態などによって使い分けられています。抗がん剤治療は、通常3~4週間を1サイクルとして考え、これを何度か繰り返します。


また、抗がん剤による治療は化学単独で行うこともありますが、最近は、手術や放射線治療に化学療法を組み合わせる治療も積極的に行なわれるようになってきました。


化学療法の治療成績は徐々に向上してきてはいるものの、まだ十分とは言いがたく、また正常な細胞にも作用するため、副作用が現れるという問題があります。また、肺がん治療における化学療法の主目的も、肺がんを根治させることではなく、肺がんの進行を抑えてクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)に配慮した毎日をできるだけ長く持続してもらうことにある、といえます。


とはいえ、肺がんの患者のおよそ半数の方は、抗がん剤の治療法を行うといわれ、その効果が最も端的に現れるのは小細胞がんの場合で、90%以上は効果が期待できるとされています。逆に、非小細胞がんに対しては抗がん剤の効果は薄いのが実状です。