肺がんの治療

肺がん治療にともなう副作用

肺がん治療では、がん細胞だけでなく、正常な細胞も治療時に障害する場合が多く、副作用・後遺症を伴うことが少なくありません。 特に、小細胞がんは急速に進行するので、治療も強力に行う必要があり、そのため副作用も強くあらわれる場合があります。


外科療法にともなう副作用としては、肺の切除により、息切れがしたり、手術後半年~1年間ほどは痛みを伴う場合があります。


放射線治療では、患部周辺の正常な細胞にも放射線が当たるために火傷が発生し、肺臓炎や食道炎、皮膚炎を引き起こす場合があります。 肺臓炎では、咳・痰の増加や、微熱、息切れが現れ、炎症が強く出た場合には、咳や息切れが長い間、続くことがあります。食道炎の場合は、固形物が飲み込みづらくなり、痛みを伴うこともあります。食道炎に対しては、放射線治療を延期・中止し、痛みがある場合は食事・飲水の制限、痛み止め剤の服用や栄養剤の点滴静注を行います。皮膚の発赤や皮がむける皮膚炎には、軟こう剤を使用します。


化学療法の抗がん剤による副作用には、自分で分かる自覚的なものと、検査などによって判明する他覚的なものがあります。 自覚的な副作用には、吐き気・嘔吐、食欲不振、口内炎、下痢、便秘、脱毛、全身倦怠、末梢神経障害(手足のしびれ)、などがあります。


他覚的な副作用には、貧血、血小板/白血球減少、肝機能/腎機能/心機能障害、などがあります。 なお、抗がん剤の投与後に現れる吐き気や嘔吐には、吐き気止めの薬を点滴静脈注射しますが、脱毛や末梢神経障害に対しては、いまだ効果的な治療法は開発されていないのが実情です。