肺がんの検査

腫瘍マーカー・骨シンチグラフィー

肺がんの検査の中には、血液を調べてがん細胞の有無を調べる「腫瘍マーカー」や、骨ががんに冒されているか否かを調べる「骨シンチグラフィー」といった検査もあります。


がん細胞は、体内の正常な細胞と反応して、健康体にはまず見られないような特殊な物質を作り出し、血液中に放出します。この物質を「腫瘍マーカー」と呼びます。腫瘍マーカーは、がんの発生臓器と強い関連性を持つ特徴があり、血液中にこの物質が基準以上に出たときは、がんがあることが推測されます。


検査は、血液を採取し、その血清成分から腫瘍マーカーを測定するだけなので、他の検査に比べて手軽に行える、という特長があります。 腫瘍マーカーの値が高いこと、イコール、がんである、というわけではなく、多くは、肺がん検査の補助的な手段として用いられます。過去にがんを経験し、再発するとマーカー値が増えるため、術後の経過観察のためにもよく用いられる検査法です。


「骨シンチグラフィー」とは、骨に付着しやすい放射性物質(アイソトープ)を体内にごく少量注入し、体内から発せられる放射線の分布を特殊なカメラを使って撮影することで、骨へのがんの転移の有無を調べる検査法です。骨シンチグラムと呼ばれることもあります。


骨にがんが転移すると、骨の細胞が壊されるとともに、その再生も盛んに行われます。アイソトープは血管に注入されると骨の再生/代謝が行われる場所に集まるため、骨にがんがあればアイソトープが集まり、X線写真ではがんに侵された部分が黒く写ることになります。骨シンチグラフィーは、1回の検査で全身の骨をチェックするのに有用であるため、初期の段階の検査によく用いられる検査法です。