肺がんの症状

肺がんの末期症状

肺がんが末期に近づいてくると、肺に水がたまって呼吸が苦しくなり、さらに進行すると、むくみや痛みが強くなって、食欲が減り衰弱が激しくなります。また、抗がん剤や放射線治療の副作用による吐き気などが続き、体力が奪われることもあります。


がんが肺からさまざまな場所に転移し、脳に転移した場合には、身体の麻痺や言語障害などが現れたり、意識がはっきりせず、知人や家族の顔が判断できないといった場合もあります。


こうなってくると治療法の選択肢は少なくなり、完治のための治療法はない場合、というもあります。実際、病期(病気の進行度を客観的に区分したもの)が4期となった場合の5年生存率は10%程度といわれます。したがって、多くの場合、この段階での治療の主眼は、痛みの緩和や延命といったものに変わってきます。


痛みがひどい場合には、モルヒネなどの鎮痛剤やその他の治療法をこうじて痛みを軽くすることを目指します。最期の瞬間をできるだけ穏やかに迎えるためには、痛みの緩和が重要な治療のひとつとなるのです。また延命治療を行う場合も、患者の負担をできるだけ少なくするため、副作用の影響がなるべく出ないような抗がん剤を使用するなど配慮して投与します。


こうして、肺がんの末期に至り、完治のための手立てがなく、余命宣告を告げられた段階であっても、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高め、残された時間を前向きに全うするため、肺がんと闘う気持ちを持ち続けることが大切であるといえるでしょう。