肺がんの病期(ステージ)

小細胞がんの病期

小細胞肺がんの病期は、前述の非小細胞肺がんの病期と同様、潜伏がんから0~IV期などの病期に分類する方法のほか、進行が極めて速いため、治療上の観点から、「限局型」と「進展型」の2つの病期分類に大別する方法も使われています。


「限局型」とは、がんが片側の肺と近くのリンパ節(縦隔リンパ節、がんのある肺と同側の、首のつけ根にある鎖骨上窩リンパ節も含む)に見つかる場合をいいます。


なお、限局型の小細胞肺がんの治療は、抗がん剤を使った化学療法と胸部放射線療法の2つを併用して進められ、こうした治療により、限局型の患者さんの約90%でがんの大きさを半分以下に縮小させることができ、約3~4割の患者さんでは、がんがほぼ消失した状態になるといわれます。


「進展型」とされるのは、がんが肺の外に拡がり、がんの転移が身体の他の臓器にも見つかる、「遠隔転移」のある場合です。 進展型の小細胞肺がんの治療は、化学療法が単独で行われます。日本ではシスプラチンとイリノテカンという薬剤の組み合わせを用いるケースが多いようです。こうした治療により、進展型の患者さんの約80%でがんの大きさを半分以下に縮小させることができ、約1~2割の患者さんでは、がんがほぼ消失した状態になるといわれます。


ただし、限局型・進展型とも、化学療法によってがんが縮小・消失はしても完治することはまれであり、その後にがんが再発することも少なくありません。また、治療開始後の生存率も個々のケースによって異なります。