肺がんの種類

小細胞がん

肺がん全体の15~20%程度を占めるといわれる小細胞がんは、他のがん細胞と比較すると細胞が小さいため、このように名付けられます。


発生場所は肺の入り口付近(肺門部)の太い気管支に多く、気管支の壁を這うように進展する例がよく見られます。肺門部は、血管や大きな心臓の影などと重なるために画像診断が難しく、そのために早期発見が困難とされています。


小細胞がんは、増殖のスピードが速く、脳やリンパ節、肝臓・副腎といった他の臓器、骨などにも転移しやすいという特徴を持ち、発見された時にはすでに進行がんであることも多い、“悪性度の高いがん”です。


その一方で、非小細胞がんとは異なり、放射線療法や化学療法が比較的効果を発揮しやすいという特徴もあります。ただし、それらの治療ががんを完治させるほど奏効するわけではなく、現段階では、症状の進行を遅らせることは可能であっても、癌を消失させるほどの効果は期待できないようです。 (なお、小細胞がんの病気については、通常のI~IV期といったステージの分類以外で「限局型」「進展型」に大別するとらえ方がありますが、この分類に関しては「小細胞がんの病期」の項でご説明します)


また、小細胞がんが発症する原因は、現在のところ十分に解明されてはいないものの、喫煙や大気汚染などが大きな要因ではないかと考えられています。したがって、“悪性度の高い”小細胞がんから身を守るためには、禁煙が最も効果的で賢明な予防策であるといえます。