肺がんの転移

肺がんの肝臓転移、非小細胞肺がんの転移

肺がんが「肝臓」に転移した場合にはどのような症状が現れるでしょうか。また、転移は少ないとされる「非小細胞肺がん」の転移では、症状や治療法はどのようなものでしょうか。これらに関して、以下、簡単にご紹介しましょう。


全身から大量の血液が流れ込む「肝臓」には、血液を通じて全身に酸素を送っている肺からがんが転移するケースが多く見られます。


肝臓は“沈黙の臓器”とも呼ばれ、転移してもすぐには症状は現われにくいのですが、進行するにつれて、黄疸や浮腫(むくみ)、腹部のしこり、全身の倦怠感といった症状が現われるようになります。肺がんが肝臓に転移した場合は、血液の流れによって全身に腫瘍が運ばれている可能性があるため、一般に、全身化学療法を用います。


一方、早い段階から転移しやすい「小細胞肺がん」に比べて、転移の少ない「非小細胞肺がん」ではありますが、転移をした場合、多くはリンパ節に現れることになります。 リンパ節にがん細胞が広がると、咳が出たり、首の部分のリンパ節が硬くなったりします。


転移が病巣と同じ側の縦隔(左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分)のリンパ節に限られ、心肺機能面で手術に耐え得る状態であれば、切除手術を行い、根治をめざすことも可能です。リンパ節からさらに転移をし、抗がん剤による化学療法を行っても効果が出にくいがんの場合は、根治は難しいとされます。 リンパ節の次に非小細胞肺がんが転移しやすい場所は「骨」であり、それ以外では、脳など体内のさまざまな場所に転移する可能性があります。